食品衛生お役立ち情報

油汚れはアルカリ洗剤の化学反応で分解




揚げ物料理を提供している店舗では、フライヤー付近の壁面や床面の油汚れが目につくと共に、その洗浄に皆さん、苦労しています。そこで、各種洗剤の液性と利用方法について考えてみましょう。

頑固な油汚れにはアルカリ洗剤を使い、「化学反応」を活かし清掃の効率化と省力化を図りましょう。



洗剤の性質を知る

一般的に洗剤は酸性・中性・アルカリ性という液性で区別されます。







*酸性洗剤はトイレや浴室などによく使用されます。
*中性洗剤は主に台所用洗剤で食器や食物を洗うことを目的にしています。
*アルカリ洗剤は油脂などの有機物系の汚れを除去するのに有効です。従って、汚れの質によって有効な液性の洗剤を選ぶ必要があるのです。特に黒ずんで、汚れも吸着した油汚れは中性洗剤でいくらこすっても、落ちません。そこで、提案するのがアルカリ洗剤の使用です。



化学反応で分解遊離

理論的には、アルカリ洗剤は、その強いアルカリの効能を利用し、「化学反応」で油汚れを分解遊離し洗浄しているのです。

体力を使って長時間、タワシで擦る、磨く必要はなく、化学反応に要する時間、待てばいいのです。汚れが取りきれない場合は何度か繰り返してください。力は要りません。従って、清掃の効率省力化が図れます。



頑固な油汚れはアルカリ洗剤を

現場での作業手順は以下の方法で対応します。








用意するもの
①市販の厨房用アルカリ(pH11.0以上)洗剤
②ゴム手袋
③ハケ(幅の広いもの)
④ペーパータオル(古新聞等)
⑤タワシ
⑥防塵メガネ(目線より上部を洗浄する場合はアルカリ飛沫水から目を守るため)

注意事項
購入した洗剤に表示されている「注意事項」に従ってください。

作業手順
*アルカリ洗剤を汚れの度合いに対応した濃度に希釈する。
*アルカリ洗剤を油汚れ部分にハケを用いて塗る(液が流れ出ない程度)。)
*2枚重ねのペーパータオ(又は古新聞等)にアルカリ洗剤を浸す(液が少し滴る程度)。
*上記②で塗った洗剤の上に③の浸したペーパータオルを貼る(壁面も可能)。
*化学反応に要する時間、約10分間以上放置する。
*約10分間以上後にペーパータオルを取り去り油汚れ部分を軽くタワシでこする。
*遊離した油汚れを、先に使用したペーパータオルで拭き取る。
*新しいペーパータオルで水拭きして完了です。


追記
下の写真で示した油汚れ用アルカリ洗剤をお勧めします。

花王 マジックリン


(食品衛生コンサルタント:豊島重美)