発表力養成英語

英語発音

◆Pronunciation
RR発音:舌を丸めるではなく、舌根筋肉を使う




  

I am sorry that at that time I couldn’t say to you that I was sorry.
(あの時ごめんと言えなくて、ごめん。)

上のセリフは、ある映画の中で、気持ちをちゃんと伝えられない、主人公(高校生)が、喧嘩して、スレ違いばっかりのヒロインの女の子(高校生)に対して、クライマックス・シーンで言ったセリフではありません。日本人の誰もが直面する、R発音についてのタイトルです。しかも、今回はRRのダブル・ショットで登場!(ダブル・ショットは濃すぎますか?)

日本の英語教育では、『R発音は舌を丸める』と教わったと思います。しかし、この説明は、意味不明であるだけでなく、多くの方がこの説明で混乱しています。

私はアメリカの大学に留学して、やっとRの発音ができるようになりました。私のR発音の説明はこうです。

  

R発音:
『舌を丸める』ではなく、『舌根(ぜっこん)筋肉を使う』

舌根筋肉を響かせるということです。

え?「舌根って何?」そして、「どうやったらその筋肉を使えるようになるの?」ですか?

舌根とは喉(のど)元、つまり、顎(あご)の付け根あたりにあります。舌根筋肉が震えることによって、下顎(したあご)の骨のバイブレーションを感じられたら、あなたはR発音に関して上級者です。

Rの発音についての説明で舌が丸められている口の中の断面図をみなさん見たことがあると思います。でも、舌を丸めたら、次の発音では伸ばさなければいけません。高速で話している時にRの発音のたびに、舌を丸めて伸ばして、丸めて伸ばしていたら、間に合いません。それに大変でしょ?

舌根筋肉が発達すると舌根を意識するだけで舌根を響かせることができます。高速で何度でも。

これが、口内のあらゆるパーツを余すところなく使う室内交響言語である英語発音の真髄です。

アメリカ留学して、そしてR発音ができなかった頃、私はESLクラスの先生に聞きました。

  

私:「Rの発音は、舌が上顎(うわあご)に付いてもいいんですか?」

先生:「(自分でRを発音して確かめてから)舌は、絶対、上顎(うわあご)に付かないわよ」

私:「えー!?付くでしょ、ふつう」

自分でR発音を練習してみましたが、何度やっても、舌が上顎(うわあご)に付いてしまいます。舌先を右に左に振って、やっと上顎に付かなくなります。私は悩みました。なにか、突破口(とっぱこう)はないものか。

ESLクラスで、私の家庭教師を担当していたアメリカ人の女の子(大学四年生)にR発音をどのようにやっているのか聞いてみました。そして、彼女の大きくパカッと開けた口の中をのぞかせてもらいながら、R発音をしてもらいました。ええ、彼女の喉(のど)チンコまではっきりと見えましたよ。(その節は本当にありがとうございました!)

そして、わかったことはRの発声の時、口の奥(つまり舌根のまわり)に思った以上の広い空間が作られていることです。

これだけ口の奥(舌根のまわり)を上下に大きく開けば、舌先が犬のしっぽのようにピンと上に伸びても上顎(うわあご)に付かないのは当たり前です。

口の中の舌根の周りを大きく開き、舌根を意識して、舌根を響かせること。一に舌根、二に舌根、三四がなくて五に舌根!

私がアメリカの大学に編入留学してから何度も発声練習したのは、 reallyserioussorry です。

何度も舌根筋肉を意識して丁寧に反復練習します。そうするうちに body-muscle development (筋肉の構造変化)が起こります。動きの鈍い舌根筋肉が刺激を受け、だんだんと響きはじめます。

そして、R発音をできるようになりました。みなさんも、是非、舌根を思う存分響かせてみてください。

余談ですが、舌根が響きはじめますと、思いもよらなかった世界が見えてきます。リスニングの力(ちから)が向上するのです。

日本人の苦手なR発音とL発音の違いが、アホらしいほどはっきりとわかるようになります。だって、L発音はR発音と違って舌根筋肉をまったく響かせませんから!

  

宮本武蔵:「見える!見切ったぞ、小次郎!お前の、見えないはずの、口の中の舌根の動きを!」

と、実際、言ったかどうかわかりませんが、英語をリスニングしている時、R発音している相手の『見えないはずの、口の中の舌の動き』が『見える』ようになります。

イメージとして。『自分の耳だけで、聞く』というよりも『相手の舌根の響きを、自分の舌根の感覚で確かめながら、聞く』という感じでしょうか?R発音とL発音の響きの違いが、なぜ、これまでわからなかったのだろうと不思議に思うくらい、はっきりとわかるようになります。

繰り返しになりますが、 sorry の発音を、丁寧に、舌根を意識して練習してみてください。合言葉は、舌根の響きです。