発表力養成英語

英語エッセイ

◆Proposing a Solution: Planning and Drafting
解決策を提案する英語エッセイの書き方:「目標設定とアウトラインと下書き」編




Step 1: 目標を設定する

下書きを書く前に、この下書きを書くにあたって目指すべき目標 ( goals ) を設定しましょう。あなたの目標が何のかを見つけるために、以下の質問に答えてみてください。



  

読者についての目標
●この問題について、読者はどの程度、興味、関心がある?
→ この問題の存在を知らない ( not aware )
→ この問題の存在を知っているが、重大だとは思っていない。( not serious )
→ この問題の存在を知っていて、重大だと思っているが、精通していない。( not familiar )
●どうやったら、自分が道理をわきまえた ( reasonable ) 、信頼できる ( trustworthy ) 人間であることを示す?
→ 自分は自分の解決策を偏屈に、頑固に、執拗に読者に押し付ける、狭い視野の人間ではないと示せる? ( not dictating )
→ 自分は、最適な解決策を読者と一緒に考え探そうとする、広い視野と公平な目を持つ人間であると示せる? ( showing broad viewpoints and fairness )


始め ( the begining ) についての目標
●どうやって、イントロダクションで読者の興味を引き付ける?
→ ドラマ脚本でよく使われる「突然の意外な出だし( a hook )」を使う?
→ 修辞法を用いた質問 ( rhetorical questions ) を使う?
例1:What if ~ ?
例2:What happens if you ~ ?
→ 事実 ( facts ) をどんどん列挙する?


その問題を定義することについての目標
●どうやって、読者にこの問題が本当に存在することを示す?
→ 統計の数字 ( statistics ) を使う?
例:そのパーセント ( the percentages )
例:その数 ( the numbers )
例:その比率 ( the proportion )
●どうやって、その問題を解決することの重要さ ( importance ) と緊急性 ( urgency ) を示す?
→ マイナスの結果 ( negative consequences ) を強調する?
→ リサーチした文献からの引用を使う?
●この問題の原因と歴史を述べることで、読者はこの問題を定義しやすくなる?
→ 比較 ( comparison ) と対照 ( contrast ) を使う?
●この問題を定義するために、どのくらいのスペースを裂く?
→ 2~3段落?
→ 4~5段落?


解決策を説明することについての目標
●どうやって、自分の解決策がベストな解決策であると説明する?
→ 実現可能である ( feasible ) ことを示すため例 ( examples ) をどんどん挙げる?
→ この解決策を支持する理由 ( reasons ) に焦点を当てる?
●実際のところ、ベストな解決策はなく、自分の提案する解決策も相当の努力 ( efforts ) と妥協 ( compromise ) と必要とすると容認する?


読者の反対意見と質問を予想することについての目標
●どうやって、読者が持つであろう反対意見を予想する?
→ この問題について利害関係のある人々にインタビューする?
→ 図書館とインターネットを使ってリサーチする?
●どの反対意見を、どのようにエッセイに含める?
→ すでに、誰か他の著者によって、自分の解決策に対するいくつかの反対意見が説明されている?
→ 自分の解決策を修正することにより、それらの反対意見を収容すべき?それとも論破すべき?
●どのように反対意見を論破する?
→ 統計の数字、リサーチした文献の数行を引用する?


代替の解決策を評価することについての目標
●どの代替解決策について言及すべき?
●どうやって、その代替の解決策を不適切であると論破する?
→ お金がかかりすぎる? ( too expensive )
→ 時間がかかりすぎる? ( time-consuming )


終わり ( the ending ) についての目標
●どのように、このエッセイを終わらせる?
→ 自分の解決策を要約することで終わらせる?
→ 「この問題を解決せずにいれば起こるであろう悲劇的結末」に言及することで緊急性 ( urgency ) を強調して終わらせる?
→ 読者に行動を促して終わらせる?
→ イントロダクションで述べた何かに言及することで、イントロダクションと結論を一つの枠の中に入れ、その結果、反響 ( echoing ) と余韻 ( reverberation ) を起こす?
→ ユーモア、あるいは皮肉を使うことで、読者を楽しませて終わらせる?




Step 2: アウトラインを作る

目標を設定した後はアウトラインを作ってみましょう。アウトラインを作ることで、あなたの書こうとするエッセイの基本的な特徴を一目で掴むことができます。

解決策を提案するエッセイのアウトラインは実際のところ、以下のように極めて単純です。


  

Ⅰ. The problem
Ⅱ. The solution
Ⅲ. The reasons for supporting the solution


しかし、目標設定で考えた、以下のいろいろな要素が関わってきて、アウトラインは複雑になります。

  

●読者はこの問題の存在、重大さをすでに認識している?
●代替の解決策はたくさんある?ほとんどない?
●反対意見はたくさん予想される?少なく予想される?

以下に、読者がその問題の存在と重大さを十分に認識していない場合のアウトラインをサンプルとして例示します。


  

Ⅰ. Presentation of the problem
   A. Its existence
   B. Its seriousness
   C. Its causes
Ⅱ. Consequences of failing to solve the problem
Ⅲ. Description of the proposed solution
Ⅳ. List of steps for implementing the solution
Ⅴ. Reasons ad support for the solution
   A. Acknowledgement of objections
   B. Concession or refutation of objections
Ⅵ. Consideration of alternative solutions and their disadvantages
Ⅶ. Restatement of the proposed solution and its advantages


作ったアウトラインは、より効果的な構成を探すための叩き台にすぎません。ですので、下書き ( drafting ) 、あるいは、改訂 ( revising ) のステージにおいて、より良い構成を見つけたのなら、躊躇(ちゅうちょ)せずにアウトラインを書き換えてください。最初につくったアウトラインに固執(こしつ)する必要はありません。

例えば、代替の解決策とその不適切さを説明した後に、自分の解決策を説明した方がより良い構成であると、下書き ( drafting ) 、あるいは、改訂 ( revising ) のステージにおいて判断するかもしれません。




Step 3: 下書きを書く

上記で設定した目標を頭の隅に置きながら、下書きを書いてみましょう。

解決策を提案する英語エッセイを書く際の目標はまとめてみればシンプルなものです。目標設定における代表的な質問をまとめると以下の通りです。(ええ、何度でも書きますよ。)

  

●その問題は本当に存在するのか?
( Does the problem really exist? )
●その問題は本当に解決策を必要とするほどに重大なのか?
( Is the problem serious enough to require a solution? )

●あなたの解決策は実行可能なのか?
( Is your solution feasible? )
●あなたの解決策はベストな代替解決策なのか?
( Is your solution the best possible alternative? )

最初から完璧に書けるわけがありません。順番通りではなく、書けそうなパートから書き始めても構いません。そして、メチャクチャ、ボロボロでもいいので、最初から最後まで書き通しましょう。

チャレンジする理由は、すぐに成功するためではなく、弱点を浮かび上がらせるためです。そして、弱点が浮かび上がれば、自動的に、後から、解決法も浮かび上がります。たぶん(笑)。