発表力養成英語

英語エッセイ

◆Writing Your Research Paper リサーチペーパーの始めと終わりを書く~the introduction & the conclusion~




リサーチペーパーの段落群は以下の3つに分けられます。

  

イントロダクション ( the introduction )
リサーチペーパーの始めの部分 ( the beginning of a research paper ) です。主題文 ( the thesis statement ) をイントロダクションの最後の段落に置きます。主題文をイントロダクションの最後の段落に置くことで、本論であるボディーパラグラフへとスムーズに進むことができます。

ボディーパラグラフ ( the body paragraphs )
リサーチペーパーの本論の部分です。

コンクルージョン ( the conclusion )
リサーチペーパーの終わりの部分 ( the ending of a research paper ) です。conclusion は「結論」と言う意味ではなく、「結び(むすび)」という意味です。





Part I: リサーチペーパーの始めを書く

リサーチペーパーの始め ( the introduction ) において、あなた(書き手)がこれから話し始めることについて読者(読み手)の興味を引く必要があります。ドラマでも、脚本家はドラマの出だしで視聴者の関心を引くように頭を絞ります。

つまり、言葉が悪いですが、読者を「魚」に例えれば、イントロダクションにおいて魚を釣り上げるための「釣り針(フック) ( a hook ) 」が必要になります。フックを作るための基本的な方法として以下の方法があります。

驚くべき統計データ ( data ) 、あるいは事実 ( facts ) を提示する。
驚くべき統計データ、あるいは事実を最初に読者に示すことで、読者に心理的な衝撃を与えます。そうすることで、その後の段落を前のめりで読者は読み始めます。

主題に関わりのある意外な秘話から始める。
やはり、人はストーリーに引き付けられます。意外性のある小話(こばなし)から始めることにより、読者の興味を引き付けることができます。主題と関わり(かかわり)のある秘話 ( anecdotes ) なら、主題と自分との関わりあい ( the writer’s commitment ) も読者に示すことができます。

余談ですが、オバマ大統領は昔、来日時のスピーチで、冒頭、「大統領になる前に来日した時、鎌倉で抹茶ソフトクリームを食べた」という話題から入りました。その後のスピーチの内容を私は覚えていませんが、冒頭で聴衆の興味を引くべきという点で、オバマ大統領のスピーチはとても成功しています(笑)。


以下に、上記の「意外な秘話」を使ったリサーチペーパーの始めのサンプルを載せます。主題文に下線を引きました。

  

                                     The Etiquette for Nuclear Wastes
                                     (訳:核のゴミに対するエチケット)

     On the morning rush hour, there was a line of the people inside of the bathroom in the station, who were suffering from “the liquid shit on commuting.” In a greasy sweat, moving uneasily, each was struggling with the coming liquid shit from each asshole. When a toilet became empty, I thanked god. Yes, it was my turn. I rushed into the Japanese-style toilet, shut the door, sat, and shitted. After the emission of my liquid shit, I was enjoying the delightful reverberation in my body. When I looked down, I noticed that there were many cigarette butts on the floor. The ex-user of this toilet had smoked even though smoking was forbidden inside the public bathrooms in the train stations. Besides, worse he scattered his cigarette butts on the floor and left without any consideration of the next users of this toilet.

訳:
朝の通勤ラッシュの時間、都心の駅のトイレの前は、「お約束の出勤途中の下痢」を引き起こした人々で長蛇の列でした。私を含め、みんな、足をもぞもぞさせ、額は脂汗をかいていました。私は何とか、一つの和式トイレに滑り込み、用を足しました。そして、しゃがんだまま、その後の安堵の余韻に浸っていました。落ち着いて便器の周りを見渡すと床はタバコの吸い殻が散乱していました。前利用者は、トイレの中は禁煙にもかかわらず、タバコを吸ったのです。さらに悪いことに、次の利用者達のことを考えず、吸い殻を散乱させて去って行ったのです。


     It is obviously bad manners to scatter his cigarette butts on the floor and then leave anonymously while knowing there must be the next users of the toilet box. I noticed that this bad manner inside of a toilet box is very similar to the situation of our generation’s hiding the nuclear waste under the ground of the Japanese archipelago, and then leave anonymously while knowing there must be the next users of the Japanese archipelago. In order for the following generations to use the Japanese archipelago comfortably, our generation should dispose underground the spent nuclear wastes and high-level radioactive wastes after we gives them the treatment of nuclear transmutation.

訳:
次の利用者達がいることを知っていながら、タバコの吸い殻をトイレの床に散乱させ、匿名で去っていくことは明らかにエチケット違反です。このトイレの中でのエチケット違反は、日本列島の次の利用者達がいることを知りながら、私たち世代が核のゴミを日本列島の地下に隠し、匿名で去っていく状況と似ています。後続する世代達が快適に日本列島を利用できるように、私たちの世代は使用済み核燃料と高レベル放射性廃棄物に核変換処理を施した後で、それらを地下に処分すべきです。





Part II: リサーチペーパーの終わりを書く

リサーチペーパーの終わりの書き方には基本的に以下の方法があります。

主題文を違った表現で言い直す。
リサーチペーパーの始めにて述べた主題文 ( the thesis statement ) を、リサーチペーパーの終わりにてもう一度、しかし、新鮮な切り口に変えて言い直します。言っている内容は同じでも、違った表現に変えることにより、リサーチペーパーの始めで述べた主題文を読者にもう一度思い出させ、頭の中に「最後の焼き付け」を行うことができます。

「この問題を解決しなかった場合に起こる悲劇的な結末」に言及することで緊急性を強調し、読者に行動を促す。
問題に対する解決策を提案するリサーチペーパーにおいて、この終わり方が成り立ちます。

リサーチペーパーの始めの内容に言及し、反響と余韻を起こす。
リサーチペーパーの終わりにて、もう一度、リサーチペーパーの始めで述べた何かに言及することで、リサーチペーパーの始めと終わりが「密接な対の関係」になります。その結果、反響と余韻を起こすことができます。


以下に、上記の「言い直し」「緊急性と行動喚起」「反響と余韻」すべてを使ったリサーチペーパーの終わりのサンプルを載せます。

  

     We in the 21st century are asked if we can put our courage to the test like Columbus in the 16th century could put his courage to the test. If the innovation of nuclear transmutation arises from Japan, not only the whole world but also the next whole world must thank Japan for the innovation. I hope that Japanese government, which profess Japan a country that stood on technology, supports the development of not nuclear fuel cycle but nuclear transmutation, which turns enormous national interests. To deliver the clean Japanese archipelago where nuclear wastes are not left is “our toilet manner.”

訳:
16世紀に生きたコロンブスが勇気を試せたように、21世紀に生きる私たちも勇気を試せるかどうか問われています。日本発の核変換技術の革新が起これば、世界の人々だけでなく、世界の次の世代さえもが日本に対して感謝するにちがいありません。技術立国日本を標榜する日本政府には核燃料サイクルの開発ではなく、膨大な国益を生み出す核変換技術の開発を望みます。核のゴミが残らないきれいな日本列島を次の世代に届けることが「私たちのトイレマナー」なのですから。