発表力養成英語

英語スピーチ

◆Using language
英語スピーチ:差別的な言葉を避ける~人種、性別~




Part I: Avoid racially biased language

私はアメリカのウェストヴァージニア州の大学に入学する直前の3か月半、シアトルのESL語学学校に通いました。台湾、韓国、タイ、日本からの学生達が、その語学学校のクラスメイトです。

授業の一貫として、アメリカ人の先生の引率により、クラスメイト達とバスに乗って、シアトルの中心地 ( downtown ) へ行きました。バスの中でクラスメイトと英語で立ち話をしていた時に「それ」が起こりました。

バスの中での私の発言:
“In a Jeans shop, suddenly, a black guy pointed to my jeans and asked to me, ‘Where did you get the nice jeans?’ I said to the black guy, ‘I bought these in Japan. These are made jn Japan!’”
(ジーパン屋で突然、黒人の男が僕のジーパンを指さして、「そのイカしたジーパン、どこで買ったんだ?」って聞いてきたんだ。僕は「日本で買ったんだ。日本製だよ!」とその黒人の男に言ったんだ。)

そばで私の発言を聞いていたアメリカ人の先生が、咄嗟(とっさ)に慌ててメモ帳に何やらサラサラと書いて、私に見せながらこう言いました。

“Use these words.”

そのメモには African American と書いてありました。

私はハッとして、バスの中を見渡しました。目の前に座っていたのは黒人の方であり、周りを見渡すとそのバスの中は黒人の方ばかりです。しかし、周りの黒人の人々は、私の失礼な発言を怒ったり、気に留める様子はありませんでした。

つまり、その先生は下記のように単語を取り換えて使うべきと教えてくれたのです。

  

< INEFFECTIVE >
The black guy asked to me, “Where did you get the nice jeans?”

< MORE EFFECTIVE >
The African American asked to me, “Where did you get the nice jeans?”

英語スピーチでは、人種を表す単語を、意図せず差別的に使ってしまうことがあります(バスの中での私のように)。英語での差別用語を避けて使わないと、自分の話したい英語スピーチの内容と全く関係のないところで上げ足を取られてしまいます。

下記の例のように、その人種に対する礼儀を考えて単語を使いましょう。

  

< CONSIDER USEING >
Negro → African American
white → Caucasian
Indian → Native American
Eskimo → Inuit

余談ですが、私はシアトルの語学学校に通っていた際、シアトル郊外に住むフィリピン系アメリカ人の家庭にホームステイしていました。バスでシアトル中心部にある学校と往復していたのですが、ある日の午後、帰りのバスの中でびっくりする出来事を目撃しました。

その日のバスの乗客は黒人の方ばかりだったのですが、一人の乗客が歌いだすと、だんだん、みんなでその歌を歌い出し、最後は乗客みんなで大合唱になりました。私はびっくりしてポカーンです。さすが、アメリカ。日本ではありえません。

この「バスの乗客みんなで大合唱」事件(?)を学校で前述のアメリカ人の先生に話したところ、先生も「えー!?」とびっくりしていました。先生、何年シアトルに住んでるんですか!(きっと、先生は車通勤なので目撃したことがなかったのでしょう。)




Part II: Avoid the generic he

その名詞が男女両方の場合を指しているのに、「彼」と言う代名詞を使うと、女性の存在を無視していることに案ってしまいます。

  

< INEFFECTIVE >
When an American college student needs proofreading for his research paper, he goes to Writing Center on campus.
(アメリカの大学生は自分の書いた論文の校正を必要とする時、キャンパス内のライティングセンターへ行く。)

< MORE EFFECTIVE >
When an American college student needs proofreading for his or her research paper, he or she should go to Writing Center on campus.

いちいち、he or sheと書くのが面倒臭かったら、複数形にしてしまいましょう。

  

< MORE EFFECTIVE >
When American college students need proofreading for their research papers, they should go to Writing Center on campus.

「最初からこうすればよかったのに」と言う声が聞こえてきそうです(笑)。




Part III: Avoid the Use of man when referring to both men and woman

アメリカで mankind と言う単語を使うと、性差別主義者 ( sexist ) だと思われてしまいます(笑)。humankind という単語を代わりに使います。

  

< INEFFECTIVE >
Mankind evolved from ape.
(人は類人猿から進化した。)

< MORE EFFECTIVE >
Humankind evolved from ape.




Part Ⅳ: Avoid stereotyping jobs and social roles by gender

職種を表す単語にはしばしば man が含まれています。そういう場合は単語を言い換えましょう。

  

< CONSIDER USEING >
anchorman → anchor
businessman → businessperson
congressman → member of Congress
fireman → fire fighter
mailman → mail carrier
salesman → sales representative
stewardess → flight attendant

  

< INEFFECTIVE >
The policeman asked me to show my driver’s license.
(その警察官は私に免許証の提示を求めた。)

< MORE EFFECTIVE >
The police officer asked me to show my driver’s license.

日本語において「看護婦」は男女の両方を意味するように「看護師」を使うようになりました。英語においては、今も昔も nurse ですね。stewardess (スチュワーデス)は、もう日本語でも英語でも使わないですね。flight attendant (客室乗務員)を使った方がいいでしょう。