発表力養成英語

リサーチ

◆MLA Documentation
MLAスタイルの文献リスト (Works Cited) :著者名の並べ方




MLAスタイルのリサーチペーパーを書いた際、その最後に載せる引用・参考文献リストは Works Cited と呼ばれます。

引用文献と参考文献を別々にリストにする日本の場合と異なり、アメリカでは引用文献と参考文献の両方を一緒にして一覧にします。

文献情報を並べる順番は、基本的に著者の姓(ラストネーム)のアルファベット順に並べます。著者名がない場合はタイトル名のアルファベット順に並べます。





Part I: 著者が一人の場合

プリントされた本を文献として使った場合の Works Cited に必要な文献情報は以下の通りです。番号順に並べます。

  

1.著者名
2.タイトル
3.出版社のある都市
4.出版社名
5.出版年
6.媒体

例えば、次のような文献情報があったとしたら、どのように表記べきでしょうか。

  

1.田坂広志
2.田坂教授、教えてください。これから原発はどうなるのですか?
3.東京
4.東洋経済新報社
5.2012
6.紙媒体



1.著者名
Tazaka, Hiroshi.

著者の名(ファーストネーム)と姓(ラストネーム)の順番を逆にしてカンマ ( , ) でつなぎます。最後にピリオド ( . ) を打ちます。
Last, first.


2.本のタイトル
田坂教授、教えてください。これから原発はどうなるのですか? [Professor Tazaka, Please Teach Me. How will Nuclear Power Plants End Up After This?].

本のタイトルはイタリック体(斜体)で表示します。最後にピリオド ( . ) を打ちます。

日本語は英語圏の人々にとって馴染みのない言語なので、日本語のタイトルの後に自分で英語に翻訳したタイトルをブラケット ( brackets ) ( [] ) で挟んでイタリック体で表示します。つまり、簡略化すると次のようになります。
日本語のタイトル [Title Translated in English].


3.出版社のある都市
Tokyo:

最後にコロン ( : ) を打ちます。

アメリカの出版社から出版された本なら、出版社のあるアメリカの都市名のみを表示し、アメリカの州名を表示する必要はありません。しかし、もし、その都市がよく知られていない場合、カンマ (,) の後に州名、国名を短縮形で表示してかまいません。


4.出版社名
Toyo Keizai,

会社名は、 Inc. と Co. を省略した形で表示します。ですので、
Toyo Keizai Inc. → Toyo Keizai
と短縮します。最後にカンマ ( , ) を打ちます。

大学が出版した本を意味する University Press だけは UPと短縮形で残して表示します。
Harvard University Press → Harvard UP


5.出版年
2012.

版(はん)を重ねているなら、最近の版の出版年を表示します。最後にピリオド ( . ) を打ちます。


6.媒体
Print.

全ての Works Cited の文献情報において、その媒体が何であるのかを表示する必要があります。

< MEDIUM >
Print, Web, Radio, Television, CD, Film, Video-cassette, DVD, Photograph, Performance, Lecture, MP3 file, PDF file

最後にピリオド ( . ) を打ちます。




上記の1、2、3、4、5、6をそれぞれ1スペースずつ空けて並べます。二段目になったら、5スペースを端から空けます。

  

Last, First. 日本語のタイトル [Title Translated in English]. City: Publisher Name, 20XX. Print.

結果、次のように表記されます。

  

Tazaka, Hiroshi. 田坂教授、教えてください。これから原発はどうなるのですか? [Professor Tazaka, Please Teach Me. How will Nuclear Power Plants End Up After This?]. Tokyo: Toyo Keizai, 2012. Print.





Part II: 著者が二人の場合

1人目の著者名は
Last1, First1,
とラストネーム(姓)とファーストネーム(名)の順番を逆にします。

二人目の著者名は
and First2 Last2.
とファーストネーム(名)とラストネーム(姓)は通常の順番です。

つまり、
Last1, First1, and First2 Last2.
となります。

  

<例>
海渡雄一、福島みずほ
→ 海渡, 雄一, and みずほ 福島.
→ Kaito, Yuichi, and Mizuho Fukushima.





Part III: 著者が三人の場合

1人目の著者名は
Last1, First1,
とラストネーム(姓)とファーストネーム(名)の順番を逆にします。

二人目、三人目の著者名は
First2 Last2, and First3 Last3.
とファーストネーム(名)とラストネーム(姓)は通常の順番です。

つまり、
Last1, First1, First2 Last2, and First3 Last3.
となります。

  

<例>
館野淳、野口邦和、吉田康彦
→ 館野, 淳, 邦和 野口, and 康彦 吉田.
→ Tateno, Jun, Kunikazu Noguchi, and Yasuhiko Yoshida.





Part Ⅳ: 著者が四人以上の場合

四人以上の著者の場合は以下の二つの方法があります。

●全ての著者名を上記のルールに従って書き連ねる。
●一人目の著者名を表示した後に、ラテン語で “and others” を意味する et al. を付け加えて表示する。

  

<例>
館野淳、野口邦和、安斎育郎、吉田康彦
→ 館野, 淳, 邦和 野口, 育郎 安斎 and 康彦 吉田
→ Tateno, Jun, Kunikazu Noguchi, Ikuro Anzai and Yasuhiko Yoshida.

<例>
館野淳、他
→ 館野, 淳, 他.
→ Tateno, Jun, et al.





Part Ⅴ: 著者が組織の場合

組織が著者の場合、その組織名を省略せずに表示します。

  

<例>
原水禁
→ 原水爆禁止日本国民会議.
→ Japan Congress against Atomic and Hydrogen Bombs.





ちなみに、その文献情報を自動的に並べてくれる「サイテーション・マシーン」というウェブサイトがあります。

  

Citation Machine
http://www.citationmachine.net/

アメリカの大学生達も使っています。自分の作った文献リストの文献情報の書き方が間違っていないかを確認するために使ってみてください。



追記
下の写真の書籍 easy Writer by Andrea A. Lunsford はアメリカの高校生がレポートの書き方を学ぶために学校で使っている教本です。アメリカ人の知り合いに「高校でこの教本を使っていた」と教えてもらいました。

英文法、句読点、文の構造、リサーチの仕方、文献リストの書き方を英語でわかりやすく解説しています。やさしい単語で書かれているため、日本の中学英語で普通に読み進めることができます。そして、「アメリカの高校生も日本人と同じように英語学習に苦労しているのだなあ」とうれしく(?)思うと思います。

手元に一冊置いておくと、英文法、句読点、文の構造のわからないところ、忘れたところをすぐに確認できます。お勧め本です。