発表力養成英語

英語発音

◆Pronunciation
VとB、RとLをごっちゃにして発音する日本人




Part I: VとBをごっちゃにして発音する日本人

V発音とB発音の違いは何なのか?それは下唇のバイブレーションが鳴っているのか、いないのかの違いです。

  

V発音:下唇(したくちびる)を上顎(うわあご)の前歯で軽く触り、下唇を振動させます。
B発音:下唇を全く振動させません。

アメリカでの大学に入学する前、シアトルの語学学校に春から夏にかけて3か月半通いました。一応、渡米前に日本で英会話のレッスンを3年ぐらい受けていたので英会話には自信がありましたので、英会話を習うというよりも「アメリカという得体のしれないもの」に慣れようというのが目的です。

しかし、その語学学校で、ある出来事が起こり、私の英語発音に対する自信は砕けました。

私はシアトルの語学学校の先生にこう話しました。「私は8月になったらウェストバージニア州にある大学に入学するんだ。うれしいな」と。

  

私:“I am supposed to move to West Barginia next month.”
先生:”Move to where?”
私:“West Barginia.”
※先生:”Can you say again?”
私:“West Barginia!”
先生:”Ha?”
私:“West Barginia!!”
(※に戻り、この会話を3回ほど繰り返す。)

私は心の中で「この先生は何年もアメリカに住んでいるのにウェストバージニアを知らないのか?」と思いました。結局、その先生に「ウェストバージニア州 ( West Virginia ) へ行くんだ」ということを分からせることができませんでした。

後で気づいたのですが、私はその時、バージニアの「バ」発音が「va」発音なのか「ba」発音なのかわからず、とりあえずカタカナ発音で「ba」と発音していたのです

ええ、彼には私がどこへ行くのかわからなかったのは当然です。West Barginiaという場所はアメリカのどこを探してもないですから(泣)。

その後、ウェストバージニア州での大学生活では同じ失敗をしないように、常にその単語のスペルがVなのかBなのかを頭の中で確認しながらアメリカ人と会話しました。

下唇がちゃんと携帯のマナーモードのように(?)バイブレ―ションしているかどうかを意識し、その振動を感じてください。そうすれば、あなたが「ウェストバージニア州へいくんだ」とアメリカ人に伝えたい場合きっと伝わるでしょう。私と違って(笑)。

合言葉は「下唇のバイブレ―ションを鳴らせ」です。V発音の際はマナーモードをお忘れなく(笑)。




Part II: RとLをごっちゃにして発音する日本人

日本人はRとLの発音をごっちゃにして、カタカナの「ラリルレロ」として発音します。しかし、アメリカ人にとって、R発音とL発音は全く異なる発音です。もう一度、RとLの発音の違いをおさらいしてみましょう。

  

R発音:舌根筋肉を使う
L発音:舌根筋肉を使わない(上の前歯の裏に舌を当てるだけ)

スペルがRなのかLなのかをしっかり頭の中でチェックしてから発音しなければいけない単語はたくさんあります。

  

right / light (左、正しい / 光)
wrong / long (間違い / 長い)
correct / collect (正しい / 集める)
rock / lock (岩 / 錠)
rob / love (こする / 愛する)
courage / college (勇気 / 大学)
arrogant / elegant (横柄な、無礼な / 上品な)
grass / glass (草 / ガラス)
raw / low (生の / 低い)

このように、RとLを反対にして発音してしまうと意味が全く異なってしまいます。

私がアメリカの大学生だった時、リサーチペーパーの下書き (rough draft) をチェックしてもらおうとライティングセンター (Writing Center) に行きました。ライティングセンターを運営する先生は留学生のためのESL (English as a Second Language) クラスの先生も兼任していました。ですので 私がよく知っている先生です。

  

私:”Can you check my laugh draft?”
先生:”What draft?”
私:”Laugh draft.”
先生:”What is that?”
私:”You don’t know this draft!? You always say to us that we should write a laugh draft at first.”
先生:”Can you say again?”
私:”Laugh draft!”
先生:”. . . You mean rough draft?”
私:”Yes! I said so many times!”
先生:”Noooo! You said laugh draft, not rough draft!”

私はポカーンとしてしまいました。そう、私は「ラフ ( rough ) 」の「ラ」のスペルがRなのか、Lなのか、ド忘れしてしまい、いいかげんにカタカナ発音で「ラフ ( laugh ) 」と発音していたのです。

私が「お笑いコントの下書き (laugh draft) を持ってきた」と真顔で意味不明なことを何度も言うので、先生は混乱してしまったのです(笑)。

アメリカ人にとって、日本人のカタカナ発音の「ラリルレロ」は「舌根を響かせないラリルレロ」なので、自動的に「LA LI LU LE LO」に聞こえます。

余談ですが、カタカナの「ラリルレロ」はローマ字表記で舌根を響かせる「RA RI RU RE RO」です。ここでまた混乱が生じています。

カタカナの「ラリルレロ」は舌根を響かせないのですから、ローマ字表記で「LA LI LU LE LO」とすべきです。久保田利信の曲「LA・LA・LA LOVE SONG」でも、「ラララ」は「LA LA LA」でしょ。

その後、先生はR発音について丁寧に説明してくれました。

  

先生:「R発音は、(喉元を指で指して)ここの部分から唸るように。こんな感じで(嘔吐するように)ァー。ァー(日本語表記不能)」

その後、私はR発音を意識して練習しました。さらに、その単語のスペルがRなのか、Lなのかを常に頭の中で確認してからRならR、LならLと発音するようになりました。

だって、その単語のRをLにして発音しただけで全く違う意味になり、コミュニケーション不能に陥ってしまいますから。みなさんも気を付けください(笑)。